睡蓮と蓮の違い




花について

花の違いは簡単です。水面に咲くのが睡蓮。水面より上の方で咲くのが蓮です。ってこれで終わってはあまりにも手を抜きすぎなのでもう少しだけ追加説明します。

睡蓮の花

温帯睡蓮

温帯種の花はほとんど水面に咲きます。しかしこの「ほとんど」という言葉がくせ者で、まれに水面より高く上がる場合もあるんです。でも「まれに」ぐらいなので基本的には水面で咲くと覚えていても間違いはないはずです。ではこの「まれに」とはどういう時なんでしょうか?私の経験上では3パターンあります。

パターン1
・深い鉢で育てていた睡蓮が咲き、その咲いた株を浅い鉢に移動した時なんかにこの現象が起こります。逆に浅い鉢から深い鉢に移動した場合は睡蓮自体が茎を伸ばし、翌日には何事もなかったかのように水面に咲きます。花と葉を完全に沈めても全く問題がありません。

パターン2
・基本的に日照時間が少なかったり、光が遮光的(鋭角)にしか当たらない場合も水面より少し上で開花する時があります。これは株が光を探して茎を伸ばす為に起きる現象です。睡蓮鉢では茎がグルグルと巻いてしまったり、せっかくの花が斜めに咲いてしまったりするので、なるべく日照時間の長い場所に置いてあげましょう。

パターン3
・実は温帯種でも水面より上で咲く品種があるんです。あると言っても傾向があるというぐらいですのでほんの数センチぐらいしか上がりません。交配の種類によってあるらしいんです。私は説明できませんが…。コロラドなんかは我が家では少し浮いて咲いていました。6割ぐらいの確率ですけどね。ただ熱帯種と比べると背伸び程度しか上がりません。

←コロラドです。

熱帯種

これに対して熱帯種は水面より高い位置で花が咲きます。種類によっては20センチも上で咲く種類があるらしいです。熱帯植物園で見かける花のほとんどが熱帯種(←当たり前)ですので、近郊にお住まいの方でいった事のない方は、ぜひ足を運んでみて下さい。温帯種に比べると茎が長い分だけ気品高い印象を受けるはずです。

←茎が長いです

温帯睡蓮と熱帯睡蓮の花色

実は花の色で見分けるのが一目瞭然です。熱帯種は温帯種に出せない花色があります。青や紫の花です。青系統の花が咲いていたら100%熱帯種に間違えありません。断言できます。しかし咲いているのがピンクの花だったらどうしましょう。しかも茎の長さもビミョーな場合です。熱帯種は温帯種に比べて花弁がシャープな品種が多いんですが、これも多いっていうだけで確実ではありません。答えはやはり色んな種類を見るしかないと思います…。しかし、シメがこれでは怒られそうなので急いで表にまとめる事にします。ちなみに私の見分け方は「和みの温帯、情熱の熱帯」です。いろいろ見て廻ると、この言葉が理解できるはずです。がんばりましょう。

蓮の花

今度は蓮の花ですが、上の睡蓮(温帯と熱帯)の見分けができればもうあなたは蓮と睡蓮なんて間違える事はないはずです。が、一応説明します。蓮の葉は水面より高く展開するという事はもうご存知だと思いますが、花はどうだと思います?そうです。花も負けじと高くなります。大きな沼などでは2メートル以上も茎が伸びます。私が説明できるのはこれぐらいです。スイマセン…。あとは蕾ですかねぇ。睡蓮とちがい、蓮の蕾はキレイなピンク色をしてます(もちろん花がピンクの場合)ので、蕾でもみんなにきれ〜って言ってもらえる事でしょうか?睡蓮の蕾を見てきれ〜っていう人はよっぽどの物好きな人だけだと思うので、これも見分け方?になりますか?ちょっとムリですよねぇ。あとは…追々考えます。

花を長く楽しむ方法(予告編)

ここからは、花を長く楽しむ方法です。花の寿命は3日間と先ほども述べましたが、この3日しか咲かない花をどうすれば夏の間ずっと楽しむ事ができるかと言うと、答えは簡単!花芽(蕾)をいっぱい出せばいいのです。そうすれば1つが咲き終わる頃に次の蕾が咲き始めるというふうにずっと楽しめます。うまくいけば同時に2〜4連咲きなんて事もあります。さて、蕾をいっぱい出すにはどうしたら良いのでしょうか?何もしなくても花は咲く事がありますが、シーズン中ずっと咲かせるにはちょっとしたメンテが必要です。メンテといってもそんなに特別な事は全くありません。というか慣れてしまえば水生植物の方がむしろ楽かもしれないです。では実際の作業はど〜するのかというと…続くです。


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