私の場合は、ほとんどが左の画像のように鉢植えにしてます。理由は日によって水鉢の中身の交換が簡単にできるのと、掃除が非常に楽という点です。でも鉢植えにしているせいで(基本的にビオトープは水鉢に直接土を入れて植えます)あまり大きな声でビオトープをしてると言えないでいるところです。なんか邪道のような感じもするし…。あと言い訳ではないのですが、東北地方はそのまま屋外で冬越しという事ができず、雪の積もらない場所に移動させないとダメなんです。土の入った鉢を移動するのはものすごく気合いと体力を使いますので私には向いていません。
 これは昨年の春頃の画像なんですが、やっと芽が出てきてこれからだ!って時に   盗まれました…  ふたつとも…   ショックです!4年越しでいい感じになってきたんですけどねぇ〜。こんな事は書きたくなかったんですけど、あまりにも回数が多く、2年間で大小合わせて16回盗まれました。ここは生えてるんじゃなく植えてるんですけど!!花の愛好家は株分けしたのを配る楽しみっていうのもあるんですよ。言ってくれればって思います。ちなみに左がその時の画像です。前置きが長くなりましたが、ビオトープはこの直後に作りました。
セッティング その1
 まずは鉢選びです。もちろん穴のあいていない鉢を使います。この鉢選びもけっこう楽しいものですので、いろいろ探して気に入った鉢を使うのも長く楽しむポイントです。画像の鉢は水槽グッズのメーカーで有名なアクアデザインアマノ=ADAの鉢で、サイズはW62×D39×H26センチの角鉢です。蓮には適しませんが(レンコンが角に当たって上に伸びてしまう為)ビオトープで使うにはレイアウトのしやすさからいって一番だと思います。ということでこの鉢を使う事に決定しました。
 それではさっそく水を入れましょう。春先にする場合は2〜3日前に水を貯めておくと良いでしょう。まだまだ水道水は冷たく、とても触れる状態じゃないです(東北だけ?)。それと生き物(植物も同じかもしれませんが)を入れる場合はカルキ抜きも含めて数日は我慢します。この水も問題で今回はなるべくキレイに設置し、レイアウト&ディスプレーとして親しんでもらう勝手な企画ですので、やはり鉢植えにしました。本来ビオトープは一度セッティングすれば水を足すだけでメンテナンスフリーな栽培法ですが、水質のバランスが良くないと水が一気に濁ったりします。私は蓮や睡蓮でもそうなんですが、この濁りがどうしても気に入らず、少しでも濁ると水を交換してしまいます。なので今回も管理のしやすい鉢植えの方にしました。
 ビオトープと呼ぶには忍びないので「レイアウトビオトープ」もしくは「ディスプレービオトープ」と呼ぶ事にします。でもこんな言葉は実際あるんでしょうか?
セッティング その2
 またまたやってしまってます。マメに写真を撮ってないので画像が飛んでしまいました。HPに載せるつもりではなかったので…。他にもあると思いますので先に謝っておきます。スイマセン。
 いきなり流木が組み上がってます。後ろにあるのは山野草などで使う軽石に穴の開いている鉢?です。その鉢と流木にコケを張ります。今回流木にはコケを糸で巻いたりせず、隙間に押し込んだだけで済ませました。簡単です。 
こんな感じで押し込みました。時間が経てば自然になってきますので安心して見守って下さい。
 ディスプレービオトープと決めたので、おしゃれな感じで噴水を入れてみました。熱帯魚屋さんで二千円ぐらいだったと思います。この噴水を入れる事によって鉢の中の水が循環して、水の淀みがなくなります。おしゃれ&水がきれいになる一石二鳥です。それにコケの部分に少し当ててあげれば夏場も乾燥せずに青々しさが保てます。三鳥かも。
 この噴水のコードと後で入れる水中用のヒーターのコードを隠すために流木を入れた意味も実はあるんです。けっこう考えてるんですよ。でも、鉢は見えてもいいのかって事になりますけどね…。そこはあまり突っ込まないようにお願いします。夏場になると鉢も植物で目立たなくなります。きっと…
こっちが石のほうです。くぼみの中にはハイドロカルチャー用の土を入れてます。これは水が濁らず扱いやすいです。その上にコケと山野草を植えました。種類は忘れてしまいました。ちなみにコケは種類ごとに分けておくとけっこう使い道がありますよ。時間が経てばまた増えるし。
セッティング その3
 いよいよ主役の登場です。コインウォーター、ヨコジマフトイ、オモダカ等があります。これを素焼きの鉢に植え替えるんですが、これも少々のコツがありまして、まず植木鉢の底の穴を厚めのビニール袋等で塞ぎます。その上に元肥を入れ、ADAから発売してるビオトープ用の土を3分の2ぐらい入れて植物を植えます。その上にHCで売っていた水生植物用の土?をかけます。この土が比重が重く、中の土が飛び出してくることもなく、とても使い安かったです。メーカーが思い出せずスイマセン。たしか商品名がそのまんま「水生植物の土」だったと思います。ない場合は赤玉土を潰さずに使うか、熱帯魚用の底砂でも良いでしょう。画像は植え替えが終わってしまってます。水を張っても濁りが出てません。
これがアマノのビオゾイルです。この土を使うと魔法のようにいろんな植物が勝手に生えてきます。種子が含まれているらしいです。カヤツリグサはほとんどの確率で生えます。一度リシアが生えてきた事もありました。なんか水槽で見るのとはずいぶんちがいましたが。栄養分は高いらしく育ちはいいような気がします。ただ値段も高いので使用する場合は、赤玉土と混ぜて練って使う方が経済的でしょう。
セッティング その4
植え付け完成です。というか設置完成です。今はまだまだ寂しい感じですが、この後どんどん葉を出してくるはずですので、乞うご期待!
 いい忘れましたが、これは2003年に作りましたので、今は崩していてもうありません。しかし、植物達は大事に別の場所できちんと保管してますのでご安心下さい。
 レイアウトが気に入らず、この後何度か植物を入れ替えました。簡単に交換できるのが鉢植えの利点ですね。どこを変えたかというと、はじめにコインウォーターの生え方がどうも不自然になり、単体で育てる事にしました。そこで空いたスペースにガガブタを入れたんですが、これもイマイチで最終的には睡蓮(小型のヘルボラ)を入れて落ち着きました。
 今度はオモダカの成長がものすごく、存在感出しまくりでしたのでこれも移動しました。またまたスペースが空いたのでそこにミズトクサと何かを一緒の鉢に植えた物を置きました。このミズトクサがけっこうお気に入りの品種で、いろんな時に使ってます。陸上で見かけるトクサは節が黄色で太さもあり、ちょっとグロテスクなんですがミズトクサはきれいなグリーンで他の植物ともいい具合に調和します。あと山野草のヒメトクサも可憐でお勧めです。
 あとは生き物なんですが、ふつうはメダカを入れます。メダカは水生植物の栽培で大敵のボウフラを食べてくれます。そして食べたフンが植物の栄養になり分解してバクテリアが増え、水質が安定するらしいです。水鉢の下にうすく底砂(熱帯魚用なんかの)を敷いておくとバクテリアが住み着き(ここでのバクテリアは水をきれいにしてくれる味方です)さらに水質が安定します。私は金魚の方が大きくいいだろうと入れた事があったんですが、土を掘り返して水を濁らせたり、葉っぱを食べたりで大変だっったのであまりお勧めはしません。
 で、今回は知り合いからカエルの卵を頂き中に沈めました。これが好評で、近所の子供がカエルの成長を楽しみに見に来てました。子供の教育にはカエルの観察もありかもしれないですね。この辺りの子供は見る機会が多いんですが、都心の子供はなかなか見れないと思いますし。しかし、案の定カエルになったら居なくなりましたが…。
セッティング その後
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